24-LifeDesign ファイナンシャルプランナー あくのえふぴーです。
今回はタイトルにあるように「個人のバランスシート」の作成や解説、分析のポイントをお話していきたいと思います。
ライフプランニングを行う際に利用するツールとして、
①ライフイベント表:ライフイベントとそれに必要な資金を時系列にまとめた表
②キャッシュフロー表:将来の収支状況と貯蓄残高の予想をまとめた表
③個人のバランスシート:一定時点における資産と負債のバランスをみるための表
このように3つのツールがあり、【ライフイベント表】【キャッシュフロー表】を作成しました。
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今回は③個人のバランスシートの作成方法や解説をしていきたいと思います。
それではいきましょう!
個人のバランスシートとは
個人のバランスシートとは、ある一定時点での個人の資産と負債の状況を表したものです。
ライフイベント表やキャッシュフロー表の作成と分析により、将来の生活設計について検討をすることができますが、これらでは見えてこない問題点があるのをご存知でしょうか?
キャッシュフロー表などで見えてこない問題点
①金融資産と負債状況の把握と資産運用状況
②住宅ローンや保険内容の検討
上記の問題点のなかで、資産運用は運用方法によって将来の老後資金が大きく変わってくるので重要になります。
そこで、資産全体の概要を時価で把握し、その調整を図るために企業会計で用いられている貸借対照表(バランスシート、略してB/S)を個人の家計にも取り入れ、家計レベルでも資産構成を把握しようというものです。
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サンプル:個人のバランスシートに 記入する資産を把握する
では、サンプルを使用して実際にバランスシートを作成していきたいと思います。
まず、当ブログのサンプルとして使用している【悪乃家】の資産状況を把握してまとめます。
悪乃家の資産状況
悪乃家の資産(財産)の内訳
預貯金:600万円
株式等の有価証券(時価):300万円
自宅のマンション(時価):2,600万円
生命保険(解約返戻金):無し
自動車(時価):100万円
資産は、現金・投資資産・使用資産の3つに種類分けをすることができます。
現金の具体例としては、現金・預貯金・生命保険等です。
このうち、生命保険や個人年金は解約返戻金で評価します。
現金の具体例としては、現金・預貯金・生命保険等です。
このうち、生命保険や個人年金は解約返戻金で評価します。
使用資産の具体例としては、住宅・土地・自動車等です。
このうち、土地や建物は、取引事例または、以下の計算式で売却価格を評価します。
続いて、負債を見ていきます。
悪乃家の負債(ローン等)の内訳
住宅ローン(残債):2,000万円
自動車ローン(残債):140万円
負債は、クレジットカード、住宅ローン、自動車ローンなどが該当します。バランスシート作成時のこれらの額をそのまま計上しましょう。
純資産
純資産は、以下の計算式を用いて算出します。
純資産=資産合計―負債
上記でバランスシートは、資産・負債・純資産で構成することを説明しました。
それでは、具体的にどのように記入していくか見ていきます。
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個人のバランスシートを作成してみよう
サンプル【悪乃家】を使用して実際にバランスシートを作成していきたいと思います。
まず企業のバランスシートと同じく、左側に資産、右側に負債と純資産を記入します。
そして資産合計から負債合計を差し引いた純資産を負債合計の下に記入し、そのその下には負債・純資産合計を記入します。
なので上記にある通り、資産合計と負債・純資産合計は同じになります。
モバイルでの表示でおかしくなってしまうので今回は別々に作成していますのでご注意ください。
【資産】 |
預貯金:600万円
株式等の有価証券(時価):300万円 自宅のマンション(時価):2,600万円 生命保険(解約返戻金):無し 自動車(時価):100万円 |
資産合計:3,600万円 |
続いて負債と純資産の図を作成します。
【負債】 |
住宅ローン:2,000万円
自動車ローン:140万円 |
負債合計:2,140万円 |
【純資産】:1,460万円 |
負債・純資産合計:3,600万円 |
個人バランスシートはこのようになり、そしてこの表をもとに分析をしていきます。
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まとめ:個人のバランスシートを 作成しよう!
今回のお話はいかがだったでしょうか?
最後にまとめと分析についてお話したいと思います。
個人のバランスシートを作成することによって、以下のことができます。
まとめ
①資産と負債のバランスチェックが可能になる
②時価評価することにより、実質的な財産を把握し確認することが可能になる
個人のバランスシート分析
分析については、サンプルケース【悪乃家】の資産と負債を比較すると、マンションの評価が上がったため住宅ローンの負債の割合が軽減されていることがわかります。
つまり資産状況が良化しています。
資産合計が3,600万円のうち純資産額が1,460万円ですので、このまま住宅ローンの返済を続けていけば、順調に負債合計を減らして純資産の割合を上げていけるでしょう。
ただ今後マンションの時価が上下する可能性があるので定期的にチェックが必要です。
FP試験の出題されやすいポイント
資産合計と負債・純資産合計は必ず=(イコール)になるのを忘れないようにすれば、穴埋め問題で解答を簡単に計算することができます。
これでライフプランニングを行う際に利用するツールである
①ライフイベント表
②キャッシュフロー表
③個人のバランスシート
が完成しましたね!おめでとうございます!
次回のFP試験勉強では、試験で必ず出題され、しっかり覚えておかないと間違えやすい【6つの係数】についてお話したいと思います。
次回はこちらからどうぞ
FP試験で必ず出題される6つの係数とは?【FP試験の独学勉強法】FP試験で必ず出題される6つの係数について解説、出題パターンなどをお話していきたいと思います。
それでは! あくのえふぴー
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