24-LifeDesign ファイナンシャルプランナー あくのえふぴーです。
前回は【株の配当金】についてお話してきましたが、今回は【株主優待】についてお話していきたいと思います。
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株式投資では、株主優待の話題はよく出てきますよね。
なので今回は、「実際どんなものがもらえるんだろう?」「株主優待をもらうにはどうすれば良いの?」といった株主優待の疑問について投資初心者向けにお話していきたいと思います。
それではいきましょう!
株主優待とは
株主優待について 簡単に解説
株主優待とは、「企業が株主に、自社サービスの割引券や商品などを無料などで提供すること」です。
例えば飲食品、食事券、金券、チケット、オリジナルグッズなどがあり、株主優待を提供する企業はおそらく1000社以上はあります。
企業によっては魅力的な優待があり、ついその銘柄を買いたくなるのですが、場合によってはそれで失敗することもあることを覚えておきましょう。
ですが株式投資の醍醐味である【売買益】【株の配当金】だけでなく、優待からもリターンが得られるので、株主に人気の制度です。
株主優待を採用する 企業のメリットは?
企業が株主優待を導入するメリットは、自社商品やサービスを提供することで株主にその企業のファンになってもらうことなんです。
例えば、株主がファンになって自社を応援してくれれば、他の投資家にも宣伝してくれたり、株の保有期間が延びることで安定株主が増えるメリットもあります。
それではここからは、株主優待を目的とする株式投資で、投資初心者が損しないために気をつけるべき注意点をお話していきたいと思います。
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株主優待を もらうには?条件はある?
株主優待の権利をもらうには
「株主優待が欲しい!」と思った方!ここからの注意点をよくご覧になってくださいね。
まず単純に必要株式数を保有しているだけでは株主優待はもらえません。
「えっ?株を保有していれば優待もらえるんじゃないの?」と思いますよね?
それは正解であり不正解です。では下記の一文をよく読んでみましょう。
株主優待をもらうためには、決算月の決められた日までに株式を保有していること、つまり株主になっている必要があります。
おわかりいただけますかね?
例えば、株主優待をもらうために3月末決算の銘柄を購入する場合、3月末日を1日目として逆算し、2営業日前の「権利付き最終日」に株式を購入しておかなければなりません。
わかりにくいと思いますので、配当金のお話の時と同じ図で説明しますね。
3月29日 | 2営業日前 | 権利付き最終日 この日に株を持っていること(この日に買ってもOK) |
3月30日 | 1営業日前 | 権利落ち日 この日に売っても配当はもらえる |
3月31日 | – | 権利確定日(決算日) |
このように、配当金と同じ図になります。
ですが株主優待にのみ存在する注意点を説明していきたいと思います。
その1:必要株式数や 保有年数を確認しよう
優待内容は保有株式数や株式保有年数に応じて変わります。
せっかく優待がある株式を購入しても、条件を満たしていなければ優待はもらえません。
購入する前にする確認は次のことです。
必要株式数
企業によって、株主優待がもらえるのが100株、300株、1000株と異なる場合があります。
必要保有年数
株式の保有期間(例えば、1年間以上株を保有していた株主のみ)に応じて優待内容を変えている銘柄もあります
上記の2点は必ず確認しておきましょう。
優待は突然、変更・廃止になることもあるので、必ず購入する前に優待の情報を確認しましょう。
その2:「権利付き最終日の株価上昇」 「配当・優待落ちの株価下落」
権利付き最終日に株式を保有さえしていれば、株主優待や配当金をもらえますよね?
ということは、
権利付き最終日の次の日に株式を売っても株主優待や配当金がもらえます。
このようなことができるため、権利付き最終日の1か月くらい前から株価が上昇し、権利落ち日には株価が下落するということが多いです。
特に優待利回りや配当利回りが高い銘柄はこの動きが顕著なので、注意しておきましょう。
株主優待が目的で銘柄を選んでしまうと、権利付き最終日の直前に慌てて高値で購入したら、株価の下落により売却したら優待や配当金をもらってもマイナス、という事態になることもありますので、購入のタイミングには注意が必要です。
ですがこの動きを利用して、売買益(キャピタルゲイン)を得る投資法も一つの手として覚えておくのもいいかもしれませんね!
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まとめ:株式投資を始めよう! 株主優待について
今回はいかがだったでしょうか?
ここまで、株主優待に関する初心者の疑問点を解説してきました。
最後にまとめとしてお話していきたいと思います。
株主優待・配当金投資両方に言えることなのですが、株式投資は、本来【株主優待】だけを目当てに投資をするのではなく、将来性・社会性のある事業などに取り組む企業に投資して、成長を応援するものです。
「企業理念・将来ビジョン・行動計画はどうなのか」「実績は着実に積み上げてきて、売上や利益は右肩上がりか」「財務の健全性はあるか」「提携先・取引先はどんな企業か」「その企業のお客様の声」
など、確認するようにしましょう。企業の財務内容や業績はしっかり見て、経営状態が良くない企業や赤字が続く企業の株式は購入しないよう気をつけましょう。
そして、前述もしていますが、優待は突然、変更・廃止になることもあるので、必ず購入する前に優待の情報を確認しましょう。
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株主優待は配当金投資の一環として頭に入れて、良い投資ライフを送りましょう!
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それでは! あくのえふぴー
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