24-LifeDesign ファイナンシャルプランナー あくのえふぴーです。
前回は【つみたてNISA】についてお話してきましたが、今回はつみたてNISAの話題になると必ず話にでてくる【iDeCo(イデコ)】について説明していきたいと思います。
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iDeCo(イデコ)について解説
iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金の愛称)とは、老後資金を貯めるためのお得な制度です。国民年金や厚生年金と違って、希望者が自ら申し込みをして任意で加入します。加入後は、定期預金・保険・投資信託の中から好きなものを選び、毎月一定の掛け金(5000円~)を積み立て、60歳以降に積み上げた資産を受け取る、という流れです。
iDeCo(イデコ)のメリット
iDeCoのメリットは、何と言っても税金が安くなることです。お得になるタイミングは、
【①積み立てた時】【②運用で儲かった時】の2回あります。
どれだけお得なのか?続けてお話していきます。
メリット①積み立てた時に税金が安くなる
iDeCoは毎月一定の掛け金を積み立てますが、積み立てた金額すべてを所得控除の対象にすることができます。毎月1万円を積み立てると、年間で12万円が所得控除されるということです。
「税金が12万円安くなるってこと?」と思ったあなた、勘違いしやすいけどちょっと違います。
私たちが納める所得税・住民税は、年収から各種控除額を引いた「課税所得」によって決まります。同じ年収の人でも、各種控除額が多ければ多いほど課税所得が低くなり、所得税・住民税が安くすみます。iDeCoで積み立てた金額は、この控除額として使えるわけです。
メリット②運用で儲かった時に税金が安くなる
2つめのメリットは、運用によって得た利益に対する税金の優遇です。
iDeCoをはじめたら、60歳まで定期預金・保険・投資信託のいずれかに積み立てます。そしてその運用期間中、定期預金に利息がついたり、投資信託が値上がりしたりして、元金以上に増えて儲かることがあるかもしれません。
この場合、通常は利益の約20%を税金(所得税15%+住民税5%)として払う必要がありますが、iDeCoの場合は税金が一切かからないのです。
iDeCoのメリットまとめ
メリットの解説はわかってもらえましたか?
それではここからデメリットについてお話してこうと思います。
iDeCo(イデコ)のデメリット
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デメリット①60歳になるまで引き出せない
iDeCoで積み立てたお金は、60歳になるまで引き出すことができません。定期預金のように、「最悪の場合、解約して現金化する」ということができないので注意が必要です。
ですが積み立てを停止することは可能です。
デメリット②iDeCo専用口座の開設・維持に手数料がかかる
iDeCoを始めるには、銀行や証券会社等でiDeCo専用口座を開設する必要があるのですが、専用口座の開設・維持には手数料がかかります。
開設手数料はどこも2829円で横並びですが、維持手数料は金融機関によって差があります。専用口座を開設する際は、維持手数料の安い金融機関を選ぶことをおすすめします。
デメリット③お金を受け取るタイミングで税金がかかる
iDeCo口座で積み立てた資産は、60歳以降に一括もしくは分割で受け取ります。
その時、どちらの受け取り方でも、受け取り額に応じた所得税・住民税を支払う必要があります。
そう聞くと、「え? 自分のお金なのに税金払わなきゃいけないの!?」と思っちゃいますよね。私もそう思います。
どういうことかというと、メリット①で積み立てた時に課税対象から外した分、
受け取るこのタイミングで課税される仕組みになっているのです。
でも、ご安心ください。一括受け取りの場合は「退職所得控除」、分割受け取りの場合は「公的年金等控除」の対象となり、
税金の負担が軽くなるようになっています。
私自身の感想ですが、会社勤めをしているが退職金の予定額が少ない人、
自営業でそもそも退職金がない人などでないとiDeCo(イデコ)のメリットを享受しにくいと私は感じています。
老後資金を貯めるのはつみたてNISAでもできますからね。
まとめ:iDeCo(イデコ)について知ろう!
ここまでiDeCo(イデコ)についてメリット・デメリットについてお話してきましたがいかがだったでしょうか?次回はiDeCo(イデコ)つみたてNISAの比較をしていこうと思います。
次回はこちらからどうぞ
iDeCo(イデコ)つみたてNISAを比較しよう【投資のススメ4】iDeCo(イデコ)つみたてNISAについて解説、比較しています。
それでは! あくのえふぴー
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